01
二交代と三交代を図で比べる
二交代では、夕方から翌朝までを1回で勤務する例が確認できました。三交代では、夕方から深夜までの準夜勤と、深夜から朝までの深夜勤に分かれます。
ここに載せる時刻は、各病院が公開している勤務例です。全国平均や標準の時間ではありません。
時間軸は、流山中央病院と慶應義塾大学病院の勤務例です。
二交代夜勤は夕方から翌朝まで
流山中央病院
戸塚共立第2病院
岐阜赤十字病院
三交代準夜勤と深夜勤に分かれる
慶應義塾大学病院
広島共立病院
山口宇部医療センター
勤務例の確認日:2026年9月3日
月の夜勤回数
今回確認した二交代の夜勤枠は、開始から終了まで16時間30分〜17時間20分でした。三交代は、準夜勤・深夜勤がそれぞれ8時間30分〜9時間15分の例です。
これは休憩時間を引く前の長さで、6病院だけを見た結果です。全国の病院がこの範囲に収まるという意味ではありません。
日本看護協会「2025年 看護職員実態調査」の個人調査より。2025年9月、病院勤務・正規雇用フルタイム・非管理職が対象です(三交代の回答者239人、二交代の回答者978人)。
02
72時間ルールは個人の上限ではない
72時間は、同じ入院基本料を届け出る病棟全体の月平均夜勤時間です。看護師一人ひとりの夜勤時間を72時間までに制限する決まりではありません。
平均の仕組みを説明する例
回答2,104病院の一般病棟看護職員246,300人のうち、83,519人が月73時間以上でした。
全国の看護師全体の割合ではありません。2025年9月に調査へ回答した病院の、一般病棟看護職員に限った数字です。
03
夜勤の休憩と仮眠は同じではない
求人票に「休憩120分」と書かれていても、その全てが仮眠とは限りません。休憩時間と仮眠時間は、分けて確認する必要があります。
休憩は合計何分か
求人票で確認しやすい項目です。
仮眠は何分か
勤務先が仮眠時間として定めている時間を見てみます。
呼び出されたとき
中断後に取り直せるかは、職場ごとに確認する項目です。
04
求人票で確認したい5項目
「二交代」や「夜勤あり」だけでは、生活のリズムや手当までは分かりません。次の5つを同じ求人票の中で見てみます。
- 01勤務形態
二交代か、三交代か
- 02開始・終了時刻
日勤、準夜勤、深夜勤、夜勤をそれぞれ確認
- 03月の夜勤回数
平均回数だけでなく、上限や相談の可否も確認
- 04休憩・仮眠時間
合計の休憩と、実際に仮眠できる時間を分ける
- 051回当たりの夜勤手当
回数で金額が増える制度があるかも確認
05
夜勤を減らすと手当はどう変わる?
06
詳しい制度と出典を見る
制度の正式な計算方法や、調査ごとの対象はここにまとめています。必要なところだけ開いて確認できます。
72時間ルールの計算方法
72時間は、看護師一人ひとりの夜勤時間の上限ではありません。同じ入院基本料を届け出る病棟全体の月平均夜勤時間です。対象病棟が複数ある場合は、まとめて計算します。
急性期一般入院基本料や7対1・10対1入院基本料などでは、月16時間未満の人を算入対象から外します。短時間正職員は月12時間以上なら算入します。
それ以外の対象病棟では、月8時間未満の人を外します。夜勤専従者は、延夜勤時間と実人員のどちらにも含めません。
原則として、特定入院料を算定する病棟の看護要員は計算対象外です。地域包括ケア入院医療管理料など、通知に書かれた例外があります。
労働基準法には、看護師の夜勤回数を一律に制限する規定はありません。休憩は6時間を超える勤務で45分以上、8時間を超える勤務で60分以上です。
22時〜翌5時の勤務には25%以上の深夜割増が必要です(第37条第4項)。妊娠中または産後1年以内の人は、本人から請求があった場合に深夜業が免除されます(第64条の3、第66条第3項)。
日本看護協会は、三交代の夜勤を月8回以内、勤務と勤務の間を11時間以上とする目安を示しています。法律ではなく、勤務編成のガイドラインです。
33.9%の対象を確認
日本看護協会の2025年病院調査では、回答した2,104病院の一般病棟に勤務する246,300人のうち、2025年9月の夜勤時間が73時間以上だった人は83,519人でした。割合は33.9%です。
全国の看護師全体の割合ではありません。調査に回答した病院の一般病棟勤務者に限った数字です。
夜勤回数の調査を確認
本文の三交代8.2回・二交代4.7回は、日本看護協会「2025年 看護職員実態調査」の個人調査です。2025年9月、病院勤務・正規雇用フルタイム・非管理職の回答を集計しています(三交代の回答者239人、二交代の回答者978人)。
別の「2024年 病院看護実態調査」では、病院が回答した別系列の数字として三交代7.4回・二交代4.8回が掲載されています。対象と調査方法が違うため、本文の数字と混ぜていません。